季節の変わり目を元気に!自然の恵みで健康力アップ
野菜や果物などに含まれている「ファイトケミカル」をご存知ですか?
必須栄養素ではないものの、私たちの健康をサポートする力が注目される成分です。
自然の力で外敵から身を守る
ファイトケミカルとは、紫外線やさまざまな外敵から身を守るために、植物などが自らつくり出す天然の成分です。色素や香り、苦味、渋味などの元になるもので、微量ではありますが、身近な野菜や果物などにも含まれています。健康をサポートし、若々しさを保つ働きがあるので、風邪をひきやすい季節などは積極的に摂りたい成分です。

豆知識
ファイト(Phyto)とはギリシャ語で「植物」。ケミカル(chemical)は英語で「化学物質」。ふたつの言葉から生まれた造語で、日本語では「フィトケミカル」と発音される場合もあります。
美と健康を支える新たな栄養素
私たちの生命を支えているのは、炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素。近年は食物繊維が第6の栄養素といわれているほか、健康維持に役立つ成分として「ファイトケミカル」が注目されています。
私たちの健康的な生活を支える
重要な栄養素

主なファイトケミカル
ファイトケミカルは数千種類以上あるといわれていますが、野菜や果物の場合、皮や種子などに多く含まれています。
-
硫黄化合物
刺激臭や独特の香りを持つ成分。

- 硫化アリル
ニンニク・玉ねぎ・ニラなど - スルフォラファン
ブロッコリーなど
- 硫化アリル
-
カロテノイド系
動植物や藻類に広く存在する黄色~赤色の色素成分。

- β-カロテン
緑黄色野菜 - リコピン
トマト・スイカなど - アスタキサンチン
鮭・エビ・カニなど
- β-カロテン
-
ポリフェノール系
植物に含まれる渋味や色素の成分。

- イソフラボン
納豆・豆腐など - カテキン
紅茶・緑茶など - アントシアニン
ナス・ブドウなど
- イソフラボン
キノコのパワーにも注目!
低カロリーで食物繊維が豊富なキノコ類は、「腸活」「菌活」にうれしい天然の健康食品。近年は、β-グルカンなどのファイトケミカルをはじめ、品種によって固有の有用成分を含んでいることも注目されています。
PICK UP
健やかな毎日を支える4つのキノコ
-

メシマコブ
長崎県の女島(メシマ)で発見された希少なキノコで、コブ状の形をしています。栽培が難しいことから、長年「幻のキノコ」と呼ばれていました。健康力を高めることが期待されています。
-

冬虫夏草
キノコが昆虫やクモに寄生し、体内に菌核を形成して頭部や関節部などから棒状の子実体を形成したモノの総称。主要成分のコルジセピンに加え、必須アミノ酸やミネラルなどがバランスよく含まれています。
-

ハナビラタケ
世界でも珍しい一科一属のキノコ。カラマツなどの針葉樹林で見られ、白い花びらのように波打つ美しい形が特徴です。β-グルカンが多く含まれ、近年では美容分野でも注目されています。
-

ベニクスノキタケ
台湾の高山部にのみ生息する貴重なキノコ。ベニクスノキタケ菌糸体固有の「アントロキノノール」を含みます。アントロキノノールの研究チームは、その機能性を述べた論文を学会や学術誌で発表しています。
Column
キレイな花が健康力をサポート
菊の花は、奈良時代末期に中国から伝わり、江戸時代以降は食用にも利用されるようになりました。ルテオリンをはじめ数十種類のフラボノイド類を含み、尿酸の産生抑制に関与することが報告されています。手軽にサプリメントで摂取するのもおすすめです。
- 食用菊を安全に楽しむためには、必ず「食用」と表示された品種を選び、中心の苦い部分は避けて花びらを使いましょう。