東大寄付講座

東京大学大学院農学生命科学研究科
『食と生体機能モデル学』フォーデイズ寄付講座、
2025年までの延長が決定

東京大学大学院農学生命科学研究科(住所:東京都文京区 研究科長:堤 伸浩)に2015年5月1日開設したフォーデイズ株式会社(本社:東京都中央区日本橋 小網町、 代表取締役:和田 佳子) の 寄付講座『食と生体機能モデル学』(特任准教授:伊藤 公一、特任助教:山中 大介)の研究期間が、当初予定していた期間(2020年4月30日まで)から5年間延長し、2025年4月30日まで設置されることが決定しました。

この寄付講座は、東京大学大学院農学生命科学研究科附属 牧場(住所:茨城県笠間市、牧場長:桑原 正貴、以下、附属牧場)内の研究棟で2016年4月から本格稼働しており、種々の食品や食品添加物、あるいは飼料や飼料添加物の開発をするために必要な動物モデルを開発するとともに、それら動物モデルを用いた解析を行うための基礎研究を実施しています。

また、このたび附属牧場における家畜疾病の診断・防御に対する高度化を目指した施設設備の整備を目的として、フォーデイズ株式会社から1,000万円の追加寄付を行いました。

フォーデイズ株式会社では、健康社会の実現に向けた社会貢献活動を積極的に推進しています。寄付講座では、「健康創造企業」をめざすフォーデイズ社会貢献活動の一環として、「食」の先端的な研究への支援、さらに『食と生体機能モデル学』の推進による新たな学問領域の創成を目指し、今後も引き続き支援いたします。

『食と生体機能モデル学』フォーデイズ寄付講座について

設置期間 2015年(平成27年)5月1日~2025年(令和7年)4月30日の10年間
本講座の教員 特任准教授 伊藤 公一、特任助教 山中 大介
本講座の目的 さまざまな食品添加物あるいは飼料添加物のはたらきを明らかにするためには、その研究に最適な動物のモデルを用いることが必要です。本講座では、種々の食品や食品添加物、あるいは飼料や飼料添加物の開発をするために必要な動物モデルを開発するとともに、それら動物モデルを用いた解析を行うための基礎研究を実施します。
研究内容・研究課題 マウス・ラットなどの小型実験動物、シバヤギやミニブタなどの中型実験動物を用い、電気生理学・内分泌学・分子生物学など多様な実験手法により、たとえばアミノ酸、乳酸菌、カカオ、バニラなどさまざまな食品・飼料としての新たな機能を発見し、そのメカニズムを解析するための 基礎研究として、これらの動物モデルと手法をシステムとして確立する予定です。
寄付金額 延長5年分の追加寄付総額 125,000,000 円
(全10年分の寄付講座への寄付総額は250,000,000 円となります)

伊藤 公一 特任准教授からのコメント

東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻『食と生体機能モデル学』研究室の特任准教授の伊藤です。この度は当寄付講座について5年間の延長していただくことになりましたこと、心より感謝申し上げます。

現在我々の研究室は、
①加齢性脳機能低下のメカニズムの解明と食による改善作用について
②アミノ酸をはじめとした栄養素による脂肪肝形成の調節メカニズムについて
の研究を進めてきております。
今後、益々研究が発展していくことを目標に頑張りたいと思いますのでよろしくお願いいたします。