梅雨に入る前に節々の違和感を何とかしたい!
梅雨が近づくと、関節の違和感を訴える方が多くなるようです。
階段の上り下りなどに不便を感じると、お出かけも楽しくなくなりますね。
お天気のせいにせず、根本的な原因を知って対策をとりましょう。
ヒザの不調を感じるのはなぜ?
関節の"つなぎ"部分は、骨同士がぶつからないよう関節軟骨に包まれています。歩く、立つ、座るなど日常の動作をスムーズに行えるのは、ヒザの関節軟骨がクッションのような役割を担い、摩擦や衝撃を吸収してくれるからです。ただ残念ながら、軟骨は体重の負荷や加齢などの影響で徐々にすり減ってしまいます。すると骨同士が接触しやすくなって炎症を起こし、痛みを生じることも。ほうっておくと日常の動きにも支障をきたすので注意が必要です。
軟骨成分って?
関節の軟骨は、65〜80%の水とⅡ型コラーゲン、プロテオグリカン、ヒアルロン酸などから構成されています。しかし、年齢とともに減少していきます。
こんな成分でできています!
-
プロテオグリカン
サケの鼻軟骨にも含まれる糖たんぱくで、関節においては、弾性や衝撃への耐性など軟骨特有の機能を担っている成分です。
-
Ⅱ型コラーゲン
コラーゲンは皮膚や骨などを構成する主要なたんぱく質で、体内のたんぱく質の約1/3を占めています。中でも軟骨の主成分として水の次に多く含まれるのがⅡ型コラーゲンです。
-
ヒアルロン酸
N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸の2つの糖が交互につながってできています。高い保水力と粘性、弾性がある成分です。
スムーズな動きを守るにはどうしたらいい?
関節を動かす運動やストレッチ
関節を温めて動かしたりストレッチを行ったりすることで、関節が柔軟になり、動かしやすくなります。
有酸素運動や適度な筋力トレーニング
ウォーキング、ヨガなどの低負荷の運動は関節やカラダの機能がよくなり、適切な筋力トレーニングは関節を安定させて動きやすくします。
※痛みや炎症が気になる時は自己判断せず、早めに専門家に相談しましょう。
\ 整体師にお聞きしました! /
ヒザ痛の予防法
姿勢を整えることは、ヒザへの負担を軽減させるためにも重要です。
今回、整体師の方に歩き方のコツや簡単にできるストレッチ方法についてお伺いしました。
ヒザの不調を感じる人の特徴のひとつとして、腰や股関節の可動域が狭いことがあげられます。関節まわりの筋肉が硬くなり、歩幅が狭くなればなるほど、歩く際に体が大きく横揺れし、ヒザにも負担がかかります。まずは、硬くなった腰・股関節・太ももの筋肉をゆるめることが大切です。
関節まわりをゆるめるストレッチ
-
正座をした状態から、片方の足を出してのばし、30秒キープ。反対の足も同様に行う。
-
お家のソファなどに手をついて脚の裏側をグーッとのばすイメージで、矢印の方向に体をスライドさせる。そのまま30秒キープ。
日常生活での動きのポイント
-
歩き方
ヒザをまっすぐ前に出すことを意識して、内股にならないようにつま先は少し外側に向けて歩くのがポイント。
-
立ち上がり方
重心を前にかけ、少し前かがみになってから足の筋肉をしっかり使って立ち上がる。座る時も同様に、前かがみになってお尻から座る。
※ヒザの痛みや炎症が強い時は無理をせず、できる範囲で行いましょう。