知って、活用して、もっと元気になるグルタミン講座
私たちの体を構成するタンパク質は、20種類のアミノ酸で構成されています。
そのなかでも最近、アスリートなどを中心に話題になっているのが「グルタミン」。
その注目される理由と活用方法をご紹介しましょう。
元気な毎日を支えるグルタミン
グルタミンは、私たちの体のなかに一番多く存在するアミノ酸です。元気な毎日を支えるため、筋肉や血液中に大量にストックされ、体内でも生成可能な非必須アミノ酸に分類されています。しかしグルタミンは、激しい運動をしたり、風邪を引いたり、疲れがたまるなど、体にストレスがかかると大量に消費され、体内での生成が間に合わない場合は、体外から摂取する必要があります。
POINT
名前がよく似たアミノ酸に、旨味成分として知られる「グルタミン酸」があります。
分子構造は似ていますが、働きはまったく異なります。
グルタミンはこんな方におすすめ
- 積極的に運動している
- 肉や魚をあまり食べない
- 仕事や家事が忙しい
グルタミンの主な働き
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1.筋肉の維持
筋肉や血液中にストックされているグルタミンが大量に消費されると、体は筋肉を分解してグルタミンを供給しようとするため、結果として筋肉が失われてしまいます。アスリートだけでなく、さまざまな分野で注目されているのはこのためです。
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2.消化吸収をサポート
腸管内で食事から摂った栄養を消化・吸収する働きをもつ「絨毛(じゅうもう)」と呼ばれる突起。グルタミンは絨毛を修復するとともに、薄くなるのを防ぐことで、腸の働き、つまり消化吸収をサポートしています。
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3.免疫に関与
グルタミンは免疫に携わるリンパ球やマクロファージといった細胞の重要なエネルギー源です。また、腸管にある絨毛は細菌やウイルスの侵入を防ぐ役割も担っています。グルタミンは免疫という面でも大切な成分といえます。
グルタミンの補給何を食べたらいい?
グルタミンは肉、魚、卵、大豆などに含まれます。しかし、食事だけで充分な量のグルタミンを摂取するのは脂質やカロリーが気になるところ。グルタミンを効率的かつお手軽に摂るなら、サプリメントを活用するのがおすすめです。特に、運動を習慣にしている方には欠かせないアミノ酸なので、毎日の暮らしのなかで意識して摂取していきましょう。