めざそう!疲れを残さないカラダ
忙しい毎日が続くと、「疲れが溜まっているな」と感じることはありませんか?
毎日を元気に楽しむために、疲れが残りにくい身体へ整えましょう。
人はなぜ疲れるの?
疲労は身体を守るためのアラーム信号といわれます。激しい運動や長時間作業が続くと、細胞レベルでタンパク質や遺伝子に傷が増えていきますが、そのまま活動を続けていたのではエネルギーを傷の修復に使えません。そこで、身体は休息を要求して「疲れた」というサインを出すのです。つまり、疲労は身体のSOS。溜め込むと心身の健康に支障をきたすこともあるので、できるだけ残さないようにすることが大切です。
疲労回復の三原則
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❶ 良質な睡眠をとる
身体の修復を促す成長ホルモンは、眠っている時間に多く分泌されます。このため、疲労回復のためには質の高い睡眠が重要です。
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❷ ビタミン類をしっかり摂る
エネルギー代謝に重要なビタミンB群、抗酸化作用があるビタミンC、骨代謝などにかかわるビタミンDなどを積極的に摂りましょう。
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❸ メリハリのある生活
疲れを残さないためには規則正しい生活が大切です。ON/OFFの切り替えを意識して休息時間をとると、生活にリズムが生まれます。
疲れにくい身体をつくるBCAA
年齢を重ねて筋肉量が減ってくると、疲れが残りやすくなります。疲れにくい身体をつくるためには、タンパク質やビタミンを中心に、栄養バランスの整った食事が大切です。
特に積極的に摂りたい栄養素が、バリン・ロイシン・イソロイシンの3種類のアミノ酸。これらは筋タンパク質の構成成分であり、食事からの摂取が必要な「必須アミノ酸」です。食品では肉・魚・卵・乳製品・大豆などに多く含まれており、いずれも分岐する構造を持っていることからBCAA(Branched Chain Amino Acid)と呼ばれます。筋肉のエネルギー源となる栄養素で、筋肉の損傷を抑えたり、筋肉疲労を予防する働きがあるといわれています。
BCAAを多く含む食品
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牛肉や鶏肉などの肉類
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マグロやサンマなどの魚類
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豆腐や納豆などの大豆製品
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牛乳やチーズなどの乳製品
必須アミノ酸とは?
体内で合成できないため、食事から摂取することが必要なアミノ酸。
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リジン
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メチオニン
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フェニルアラニン
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スレオニン(トレオニン)
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トリプトファン
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ヒスチジン
BCAA
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バリン
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ロイシン
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イソロイシン
Column
オルニチンサイクルを回そう!
お酒を飲む方ならご存知の「オルニチン」は、肝臓でアンモニアを分解する「オルニチンサイクル」にかかわっています。アンモニアは、細胞内でエネルギー産生にかかわる「TCAサイクル」を阻害する厄介ものです。オルニチンサイクルを回して有害なアンモニアの分解を促し、エネルギーの産生を促すことで、疲れが残りにくい身体を手に入れましょう。
オルニチンを含むサプリメントを活用するのもおすすめです。