イベント・会議レポートイベント・会議レポート

  • 健康セミナー

健康セミナー/健康オープンカレッジ 第9回 (立川 らく朝 氏)

笑って健康、笑って長生き

笑う門には福来る。「笑い」は、病気を引き起こすストレスを軽減してくれます。
2月16日(水)東京サロンで開催された健康オープンンカレッジ第9回では、現役の医者であり落語家でもある立川らく朝さんを講師にお迎えしました。
前半は「笑い」がどのように私たちの健康に役立つかを、笑いを交えて楽しく教えていただきました。後半では、睡眠時無呼吸症候群をテーマにしたオリジナル健康落語「スリーピー・スリーピー」を披露いただき、参加者の皆さんは笑いっぱなし。目じりに涙をためて笑う方もいらっしゃるほどでした。

笑いは、がん細胞をパトロールして壊す細胞を元気にする!?


seminar09_img_02.jpg

人間なんて、そもそもがんになるようにできています。普通の人で1日に何千個、多い人で「何万個」、とにかくすごい数のがん細胞が毎日毎日できているのです。それなのに、なぜ大丈夫なのか? それは、がん細胞を壊してまわる "ナチュラルキラー細胞"が存在するからです。
ナチュラルキラー細胞が元気であればいいのです。この細胞に元気がなくなったら困ります。元気をなくす原因は、過労、寝不足、不規則な生活、不規則な食事。心当たり、ありませんか? こうしたストレスを感じると、ナチュラルキラー細胞の元気がなくなるわけです。
少々ストレスがあってもナチュラルキラー細胞の力を高めてくれるもの、それが「笑い」なのです。「笑い」くらい健康にいちばんいいものはない。笑うとがんになりません。皆さん、すごい疑いの眼で見ていますが、本当なんです。がんは死亡原因の第1位。統計でいうと3人に1人ががんで亡くなっています。3人に1人とは皆さんの両脇の人ががんにならなければ、自分ががんになるんです(笑)。笑ってるけど、笑ってる場合じゃない。今は、こういう時代なんです。
最近はニュース見ても、何をしても腹の立つことばかりです。一日笑わなかったら、がん細胞がいくつになっているかわかりません。危なくてしょうがありません。そんなときは無理やり嘘笑いをしてください。脳がだまされるんでしょうか、笑いと同じ効果が得られるんです。でも、「ふっ」と鼻で笑うのはダメ、横隔膜が揺れるくらいの大笑いをしてください。でも人前ではやっちゃダメですよ。へんな人だと思われますから(笑)。


笑いが血圧を下げ、ストレスが血圧を上げる!


seminar09_img_03.jpg

病気の中で患者数がいちばん多いのは高血圧です。ストレスが強い人ほど高血圧の人が多いんです。
これには理由があるんです。昔、人間が石器をもってマンモスと戦っていた時代は、ストレスと言えば、獣や山火事から逃げる、せいぜいこれくらいでした。ストレスを感じると、血が筋肉に集まり、血圧が上がると、体を動かすにはちょうどいい。これが交感神経の働きです。交感神経は自律神経の一種で、副交感神経と反対の作用をしています。ストレスを感じると交感神経が優位になり、血圧が高くなります。でも、昔の人のストレスは一時的なものだったからよかったのです。
今のビジネスマンは違います。通勤に1~2時間かかり、朝ごはん食べずに家を出て、駅のコーナーでサンドイッチを食べる。会社に行くころにはくたびれている。そして夜遅くフラフラになって帰ってきて、玄関のドアをガラッと開けると、奥さんが離婚届を持って待っている。(笑) 24時間ストレスだらけです。
血圧を下げるには、副交感神経を優位にすればいいのです。安静と食事の神経である副交感神経が働くと血圧が下がり、脈がおさまります。
でも、お父さんたちは社員食堂でオレとお前、どちらが先にリストラになるかなんて話をしていたらストレスになります。そんな話では食事をしても副交感神経が働かないで血圧の高い状態です。
でも「笑い」は、副交感神経が優位の状態にスパーンと切り替えてくれます。なぜ、笑うと血圧が下がるかというと、笑うことによってストレスが解消されるからです。笑うと頭の中は何にもなくなり、真っ白になる。心が無になります。嘘だと思うなら、笑いながら心配事をしてください。できないでしょう?(笑)


笑いは血圧だけでなく血糖値も下げる!?


seminar09_img_04.jpg

糖尿病予備軍といわれますが、20歳以上だと6人に1人が糖尿病になる危険があります。日本人に糖尿病が増えてきた理由、それは食事です。脂肪摂取量のグラフを見ると、戦後一直線に伸びています。これと同じ勾配での伸びてきたのが自動車の販売件数。油っぽいものを食べるようになって、マイカーに乗って歩かなくなる。そして増えてきたのが糖尿病。
洋食が悪いということはありませんが、食べ過ぎないほうがいいと、アメリカでも洋食離れが進んでいます。江戸前のお寿司屋さんが大人気です。でも、へんな寿司屋に行ってごらんなさい。出てくる魚の半分が"ようしょく(養殖)"ですから(笑)。
糖尿病、高血圧は単独でも怖い病気ですが、2つが重なるともっと怖い。動脈硬化になります。自分の隣に座っている人ががんになって、がんにならなかった人のどちらかが動脈硬化でお亡くなりになります。つまり3人に1人ががん、3人に1人が動脈硬化、そういう時代ですね。
動脈硬化になると心筋梗塞になりやすくなります。コレステロール、糖尿病、高血圧、肥満、たばこが5大危険因子です。
でも、笑うことによって血圧も血糖値も下がる、糖尿病・高血圧が予防できる、改善される。つまり動脈硬化、心筋梗塞を予防していることになります。
死亡原因、第1位のがん、第2位の心筋梗塞、3位の脳卒中、笑うことが全部予防しています。そんな薬はありませんよね。
笑うも一生、笑わぬも一生。同じ一生なら、皆さん大いに笑ってください。

落語家・医学博士、表参道福澤クリニック院長 立川 らく朝 氏
健康セミナー/健康オープンカレッジ 第9回 (立川 らく朝 氏)

本名 福澤恒利。昭和29年1月26日、長野県に生まれる。
昭和54年、杏林大学医学部卒業。同時に慶応義塾大学医学部内科学教室へ入局。主として生活習慣病の臨床と研究に従事。専門は高脂血症。平成14年、「表参道福澤クリニック」を開設。
平成12年、46才にして立川志らく門下に入門、プロの落語家としても活動を開始。平成16年、立川流家元、立川談志に認められ二つ目昇進。
医師である立場を生かし、健康教育と落語をミックスした「ヘルシートーク」と「健康落語」という新ジャンルを開拓、講演活動で全国を飛び回る。独演会「らく朝@健康落語」を東京で毎月開催し、評判を呼んでいる。

公式SNS

  • Fasebook
  • Fasebook採用
  • Twitter
  • YouTube
  • Google+
English
language

PAGE TOP