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健康セミナー/健康オープンカレッジ 第4回 (昇 幹夫 氏)

元気で長生きPPKのコツ!あなたの笑顔 なにより薬

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2月8日(月)フォーデイズ東京サロンで行われた今年最初の健康オープンカレッジ。今回は"医学会の綾小路きみまろ"こと「日本笑い学会」副会長としてご活躍の産婦人科医師 昇 幹夫(のぼりみきお)氏を講師にお迎えし、「元気に長生きするコツ」をテーマに笑いを交えて楽しくお話しいただきました。当日は700名を超える参加者が大爆笑の渦に巻き込まれながら、改めて健康の大切さ考えさせられた講演の内容をお届けします。


若い男性の精子がおかしい!?


大阪の吉本のほうから参りました、"医学会の綾小路きみまろ"と申します(笑)。日本笑い学会の副会長をしていますが、私の本業は、産婦人科医です。今日拝見したほとんどが私にとってお客様です。神様です。でも、もうすぐ仏様になりそうな人も(笑)。みんなこんなにかわいい時代があったのに、ずいぶん変わりはててしまって...(笑)。
最近、不妊に悩む人が増えています。従来は、女性側の問題だと考えられていました。ところが最近は男性側に原因があることが多いんですね。ある病院で20歳前後の健康な若者60人の精子を調べたところ、なんと正常な精子を持つ若者はたった2人、残りのすべてに精子の数や動き、形に異常が見つかりました。
精子の異常は、ダイオキシンなどの環境ホルモンや食品添加物などが原因のひとつといわれています。お母さんのおなかに入ってきたいろんな添加物が、胎児の発育過程で精巣・卵巣に影響を及ぼすのです。「食」という字を書いてみてください。人を良くすると書いて「食」。それだけ食は大事なのです。


10歳までの食習慣は一生の財産


ある広告会社が現在の日本の食卓を調査してみると、食生活は驚くほど乱れ、肥満や便秘に悩まされている子どもが目立ちました。実に52%の子どもが毎日の排便がないと答えています。原因は、食物繊維の不足です。好きなものだけを食べさせるバランスの偏った食生活にあるのです。人間の味覚は10歳までに決まります。小さい頃にきちんとした食習慣を身につけておくことは、一生ものの財産になります。
食生活をはじめ、かつての大家族だった日本にはなかった問題が、核家族になって出てきています。おじいちゃんおばあちゃんの最後の仕事ってわかりますか? 自分の死で持って、子どもや孫に、人には終わりがあるんだということを示すことです。いつも一緒にいてかわいがってくれる人が老いて病んでいく姿を見せることで、普通に歩いて、普通に食べて、毎日生きていることがどんなにすごいことかわかるんですね。


笑うことで、NK細胞が活性化される


自分の顔って自分のものだけど直に見ることはできませんよね。笑顔は人様に見てもらうためにあるのです。いつも難しい顔をしていると、笑おうと思っても顔の筋肉がうまく動きません。そう、明るい顔がまわりを明るくし、暗い顔がまわりを暗くします。お金をもらったときだけニコニコしている。そういう表情筋の名前がちゃんとあります。それが"配当筋"(笑)。顔にはその人の生活が出る、健康状態も出る。人生そのものが出ます。だから男の顔は"履歴書"、女の顔は"請求書"(笑)。
みなさん、今、体の中でがん細胞が1,000個くらい消えたでしょう? このような実験を今から20年くらい前に大阪の吉本でやったそうです。吉本を見て3時間大笑いすると、「NK細胞」といって、ナチュラルキラー=天然の殺し屋という意味を持つ細胞が活性化されました。NK細胞を活性化すると、がん細胞、そして今はやっているインフルエンザへの免疫力が上がるといわれています。


ストレスをためない"非まじめ"な発想


最近は3人に一人ががんで亡くなります。その他には、脳卒中や心筋梗塞などがありますがが、がんはそう悪いものではないかもしれません。
ちょっと非まじめな発想で考えてみてください。心筋梗塞だと、言いたいことも言えない突然死。はい、終わりです。脳卒中で倒れると、家族が慌てて救急車を呼んで病院へ。これがいかんのです。中途半端に助かってしまいます(笑)。それに比べて、がんは友達、家族、みんなが同情してくれます。95%は痛みが取れる、残された時間もそこそこある。そう考えると、そんなに悪くはないでしょう。
誰もが憧れる畳の上での大往生、老衰は50人に一人くらい。今日700人以上もいらっしゃる中で、老衰で亡くなるのは十数名しかいないのです。老衰で亡くなっても解剖すると、約8割はがんが発見されるのです。つまり、がんとは共生できるのです。


ベストを尽くす、病気になったら己を直す


1日を秒に直すと86,400秒。それを使って私たちは好きなように過ごしています。実に1分差で新幹線に乗り遅れた、1秒差で事故にあわずにすんだ、0.1秒差で金メダルを取り損う。わずかな時間が人生を変えていきます。とにかく今日、ベストを尽くすこと。明日じゃダメなんです。「アスベスト」といって非常にあぶない(笑)。
今から20年以上前に、がん患者たち7名がモンブラン登頂に成功しました。その10年後、当時のメンバーを含む15名のがん患者らとモンブランに山岳トレッキングに行き、楽しい思い出いっぱいつくってきました。最初の7名のうち亡くなったがん患者は2人だけ。残り5人は20年経った今も元気です。がんになったお陰でたくさんの人に出会い、モンブランに行って人生が変わったんです。病気になったら病気を治すな、まずは己を治せ。どんなものにも意味があるんです。それをどう受け止めるかで人生は変わってきます。


元気で長生きPPK、"華齢"に生きよう


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みなさんは「PPK」をご存じですか?「ピン、ピン、コロリ」を略したもので、"生きている間は元気で、死ぬときはコロリといきたい"という意味です。しいのみ学園をつくった医学博士の曻知三郎さんは現在103歳。今もお元気でピンピンしています。95歳から中国語を学び、現在もフランス語、ポルトガル語、スペイン語を勉強中で7ヵ国語を話せます。彼が実践しているのは「一日一知」、毎日ひとつ何か新しいことを知ることです。
それでは、元気で長生きするための健康法をご紹介しましょう。



  1. (1)笑う。

  2. (2)泣く。どちらもNK細胞の数値が上がります。

  3. (3)人に話を聞いてもらう。人と会うとホッとしますよね。だから、ホッとライン。でも、配偶者はホッとラインになれません。夫婦は修行の場です(笑)。

  4. (4)お華粧。華やかに粧って"華齢"に生きてください。

  5. (5)楽しく歌う。

  6. (6)睡眠を十分取る。

  7. (7)体を冷やさない。


つまり、心地いいと思うことが大切なのです。今日の私の話を聞いて、これだったら私もできるというのをぜひ見つけてください。100年続けられたら、死ぬまで元気に生きられること間違いなしです!

「日本笑い学会」副会長、産婦人科医師 昇 幹夫 氏
健康セミナー/健康オープンカレッジ 第4回 (昇 幹夫 氏)

昇 幹生(のぼり・みきお)九州大学医学部卒業後、麻酔科、産婦人科の専門医として大阪へ。大阪で産婦人科診療をしながら、「日本笑い学会」副会長として「笑いと健康」部門を担当され、笑いの医学的効用を研究。現在は「元気で長生き研究所」所長として全国を講演活動中の自称「健康法師」。また、日本人の食のあり方について、医学的見地からも講演し、欧米人と日本人の遺伝子の違いから食教育を説く。著書に『泣いて生まれて笑って死のう』『笑顔がクスリ 笑いが心と体を強くする』『60歳からの華齢な生き方』など多数。

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