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先生方の寄稿

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先生方の寄稿 核内栄養成分の可能性を語る ライフサイエンス研究所代表  宇住 晃治

核内栄養成分の可能性を語る Vol.2

医学研究機関との協力・連携について

食の機能性に対する研究は最近、予防医学に対する関心の高まりとともに分子生物学的手法(遺伝子レベルでの解析)による評価が行われるようになってきました。ヒトにおける食の機能性の研究は難しいとされてきましたが、これらの方法を用いることによって急速に進歩してきています。フォーデイズ社はこれらの評価研究にも積極的に取り組まれています。

私たちはフォーデイズ社の全面的援助を受け、当研究所はもとより、さまざまな大学の医学部、農学部、薬学部の先生方の協力関係のもとに、最新の手法により、食の機能性等の研究をすすめております。今回はそれらの研究について中間報告いたします。

客観的でハイレベルな研究

まず、ライフ・サイエンス研究所では3名の被験者にサプリメントを摂取いただいたところ、遺伝子発現やその他のデータにおいて非常に興味深い結果が得られ、引き続き被験者の人数を増やして研究を続けています。研究の概要ですが、まずプラセボ・ジュース(栄養成分を加えないパイン味のジュース)と、もう一方には核内栄養成分を加えたパイン味のジュースの2種類を用意しました。次に、一般から公募した被験者26名を2つのグループに分け、両グループ及び研究担当者にもどちらのジュースであるかを知らせずに一定期間摂取いただきました。これは、遺伝子発現等のデータを調べるもの(三重盲検法)です。この方法は研究担当者の意図も意思も入り込むことがないため、極めて客観的なデータが得られやすく、研究所ではこうしたハイレベルな研究を続けています。

奈良県立医科大学先端医学研究機構の森 俊雄 准教授の研究ではヒトにおける最大の外的要因である高エネルギーの紫外線を照射したヒトの正常皮膚線維芽細胞や今後、3次元培養モデル(J-TEC 社)を使用し、森准教授が開発した測定法を用いて、核内栄養成分の摂取により遺伝子修復能が高まっているかどうかを評価する研究が進行中です。

遺伝子発現を網羅的に解析

また、東京大学大学院農学生命科学研究科ではマウス等を使って遺伝子発現を網羅的に見る、いわゆるニュートリゲノミクスの研究が進んでいます。

この研究の概要は、できるだけ核酸を除いた餌と核内栄養成分を加えた餌を健常なマウスとトランスジェニックマウス(いろいろな病気を自然に発症するようにしたマウス)の2群に与え、肝臓や腸管などさまざまな臓器における遺伝子発現を網羅的に見るもので、まずは健常なマウスを用いた結果が報告されました。健常なマウスの研究では大きく動いた遺伝子は少なかったことから、核内栄養成分の安全性が非常に高いということがわかりました。今後、病気予防という観点からトランスジェニックマウスやヒトの場合などでどのような変化が現れるかとても楽しみです。

昭和大学医学部アンチエイジング医学寄付講座の小川 哲郎准教授の研究では13週齢マウスに標準食餌、低核酸餌、低核酸餌に核内栄養成分を1.2%添加した餌の3群にそれぞれ4週間自由摂取させ、主要臓器の酸化ストレス度や長寿遺伝子(SIRT1)の発現等の比較検討を行った結果、血清中の酸化ストレス度は標準食餌に比べて低核酸餌は有意に増加し、核内栄養成分添加餌では標準食餌のレベルまで上昇傾向を示したことが報告されました。また腎臓におけるSIRT1長寿遺伝子の発現は低核酸餌で減少し、核内栄養成分添加餌では標準餌のレベルまで上昇する傾向を示したことが報告されました。小川准教授は今後さらに、明確なデータを得るために高齢マウスや老化促進マウスを用いた研究も進められています。

以上、現在行われている研究の途中経過のご報告をさせていただきましたが、今後も成果が発表され次第、ご報告いたしますので、楽しみにお待ちいただきたいと思います。

核内栄養成分の可能性を語る Vol.1

予防医学の実現を目指してさまざまな研究が行われている中で、食と予防医学とは非常に深い関係があることが明らかにされてきています特に最近は食の持つ機能性が注目され、良いものをしっかり食べることによって病気に強い体を作り、予防医学を実現させることが認知されつつあり、色々な機能性素材が上市されています。我々もまた、様々な機能性をもつ核酸に注目して研究をしてきました。

私たちの細胞の核内に含まれる核酸が体にとって重要なのは言うまでもありません。他にも核酸と一緒に存在しているタンパク質などにも同じような機能のあることが現在では良く知られてきています。

核酸にはDNAとRNAがあって、我々はDNAの補給源としてサケの白子に、RNAの補給源として食用酵母、特にビール酵母に注目しました。日常生活の中で、核酸あるいは核内栄養成分がどれだけ摂取されているのかを把握するのは非常に難しいことです。主食の米や小麦の場合、核酸や核内栄養成分は胚芽の部分に含まれていますが、その胚芽の部分が取り除かれている現代の食生活では当然不足していると考えられ、核酸や核内栄養成分が豊富に含まれているサケの白子や酵母を含む食品から不足分を補うことはとても有意義であるとの思いで研究を進めてきております。

栄養素の過不足がどのように体に影響を及ぼすかということを科学的に検証することは、従来の医薬品を評価するような方法では難しい面がありました。しかし近年、生命科学の分野が非常に発展してきたこともあり、遺伝子発現やタンパク質の状態を調べることによって、それを評価できるようなバックグランドが確立してきました。

また、核内栄養成分の中でDNAは化粧品材料としても既にフランスなどを中心に使われていて、生体内にも存在する高分子化合物ということで非常に安全性も高く、美容にもよいようですが、DNAを含む核内栄養成分を低分子化した成分にもさまざまな機能があることがわかってきました。例えばDNAはそれを構成しているヌクレオチドが高分子に繋がってできていますが、ヌクレオチドが数個つながった“オリゴヌクレオチド”は注目の成分です。大学等では美容に関する最先端の研究が進められています。

現在、日本の医療費は30兆円をはるかに超えておリ、このまま病人が増え続ければ2025年には介護を含めると90兆円を超えるのではないかとの予想もあります。“病気をいかに防ぐか”ということは社会的緊急課題であることから、食の持つ機能性が病気予防に繋がるような産業は今後大きく伸展していくことが期待されています。

フォーデイズ社は研究助成にも積極的に取り組まれ、現在、フォーデイズ社の全面的な研究助成によって昭和大学、東京大学等々でも検証を行っておリます。このような検証によって食の持つ機能性などが解明され、食生活の改善の啓蒙がされることによって、予防医学実現に大きく貢献できるということを期待しております。

ライフサイエンス研究所代表 宇住 晃治 先生
ライフサイエンス研究所代表 宇住 晃治 先生
東京大学医学部卒業。医学博士。
NPO法人KYG協会 理事長、医療法人社団KYG医療会 会長
KYG協会