ガンによる死亡者は年々増加傾向にあると言われています。高齢化が進むにつれ、ガン患者も急増すると予測される中、今回はガン細胞の仕組みに迫ります。
免疫機能の低下によるガンの発生


私たちの体は約60兆個の細胞でできていますが、正常な細胞が何らかの原因で突然変異を起こすことで、ガン細胞が発生します。若い人は免疫という体を守る監視システムが十分に機能しているためガン細胞が排除されますが、高齢者は加齢に伴う免疫機能の 低下で、ガンにかかりやすくなります。日本人は男性の場合、肺ガンや肝臓ガン、女性の場合は肺ガンや大腸ガン、乳ガンが増加傾向にあります。
ガンにはステージ(進行度)がある

ガンは臓器の部位で分類されるだけでなく、ガン細胞の大きさや進行具合によってステージ(進行度)に分けられます。ステージは1~4まで分類され、進行の程度を判定するための基準になっています。
ガンの治療を選択するうえで、ステージ分類は基本的な情報となり、部位やガン細胞の性質に応じて外科手術、放射線療法、化学療
法(抗ガン剤)を組み合わせて行います。
正常な細胞とガン細胞の違い

私たちの体の中にある正常な細胞は、胃なら胃、肝臓なら肝臓とそれぞれ決まった場所で機能を果たしますが、ガン細胞は周囲の組織をどんどん壊しながら分裂と増殖を続けます。さらに猛烈な勢いで体内の栄養分と酸素を奪うため、正常な細胞はますます弱体化します。免疫機能も薬も効かない状態になる前に、ガンを早期発見することが大切です。
求められる新たなガン治療法

最近、血液のガンである白血病や大腸ガン、乳ガンなどに、ガン細胞の源となる「ガン幹細胞」があることが明らかになりました。ガン幹細胞は増殖性が高く、放射線治療法や化学療法に対して抵抗力が強いのが特徴です。
近年は副作用の少ない抗体医薬(免疫療法)など、新たなガン治療法も次々と開発されており、高齢化社会を迎える日本においてさらなるガン治療法の開発が期待されます。


