ニュートリゲノミクス(栄養ゲノム学) Vol.5

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加齢による免疫機能の変化

私たちの体は加齢に伴い、脳神経系、免疫系、視力、聴力、筋力などの機能が徐々に衰えます。この中で、健康維持に欠かせないのが免疫機能です。今回は、加齢と免疫機能の関係にせまります。

老化とともに低下する免疫力 

私たちの体の中にある免疫機能は、老化とともに低下していきます。たとえば胸腺という免疫関連の器官は、Tリンパ球の分化を行っています。Tリンパ球は老化とともに減少し、それに伴い感染抵抗力も低下するため、ガンなどの病気にかかりやすくなります。
もちろん免疫機能の働きには個人差がありますが、どうすれば老化に伴う免疫機能の低下を防ぐことができるのでしょうか。

感染抵抗力は老化に伴い低下していきます。

高齢者の免疫機能の特徴

ミツバチにもある自然免疫力とは?

人間と同じように社会性を持っているミツバチは、自然免疫によって自分たちを守っています。

免疫には大きく分けて自然免疫と獲得免疫の2種類があり、ミツバチなどの昆虫にも備わっている自然免疫は、外敵から体を守っています。
私たち人間は進化の過程で、自然免疫システムの力を備えながら獲得免疫システムを備えることができました。
そのためインフルエンザウイルスなどに対して、まずは自然免疫システムが働きます。

腸管免疫をアップして健康に!

ヨーグルトや漬物などに入っている乳酸菌は、老化とともに減少する善玉菌を増やし、自然免疫を活性化します。

私たちは確実に年をとりますが、老化を遅らせることはできます。
そのためには、前号で述べたとおり、自然免疫を活性化することが大切。まずは、腸管免疫を活性化させましょう。ヨーグルトや漬物、納豆などの発酵食品を食べることで腸内の善玉菌が増えると同時に自然免疫が活性化します。
自然免疫が獲得免疫にその情報を伝えると、ヘルパーT細胞のTh1細胞とTh2 細胞のバランスが改善されるという仕組みになっています。

健康寿命を延ばすために

毎日の軽い運動やバランスのよい食事が、健康寿命の延長につながります。

日本は世界一の長寿国です。老化は避けることができませんが、食事や毎日の生活を見直すことで、健康寿命の延長や病気の予防が期待できます。
免疫力をアップするためにも、キノコ類や乳酸菌などの素材を日々の食事に積極的に取り入れたり、軽い散歩やストレッチなど、生活の中でできる軽い運動を意識して行うようにしましょう。