セミナー(末吉竹二郎氏)

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セミナー 次代を担うものとして考える~人と人とのつながりを大切にする~ 国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEPFI) 特別顧問   末吉 竹二郎

今、世界に目を向け、考えなければならないこと

今、世界では67億人の人が生きていますが、満足に食事ができない飢餓状態の人が10億人います。3秒に1人の子供が飢餓で死んでいる事実。時代を担う人たちは、もっと現実に目を向け、次の世代のことを考えなければならないのです。

地球を襲う温暖化

2003年にヨーロッパを猛烈な熱波が襲い、数万人の方が亡くなり、また今、北極や南極から氷が消えようとしています。温暖化の問題により、さまざまなところで被害が起きつつあります。
このような問題の被害を受けるのが、地球のなかで一番弱い立場にある国や地域、人々です。南太平洋のツバルという小さな島国が今最も心配されているのは、氷が溶け水没してしまい、国がなくなる…国がホームレスになってしまうことなのです。

次の時代へ向かう人々の責任

世界のなかで小さな国、貧しい国、そのなかでも特に弱い立場にある人が苦労を強いられています。それを助けるためにさまざまな新しいシステムを作っています。例えば、わずかな金額を連帯責任で返済させるマイクロファイナンスや公平な貿易をとの理想、フェアトレード。途上国で生産されているコーヒー豆などの買い手は、どこで買うのが一番安く、儲かるか…生産農家の生活水準のことなどは考えません。買い手は公正な値段で豆を買い、生産者も生活を楽しめる収入をと考えなくてはならないと思うのです。何でも安く買って高く売るという時代は終わりを迎えました。

文明の変わる時期が来ている

今、時代は分岐点にあり、世界は大きく変わってきています。トリプルボトムラインの考えがビジネス界に広がり、会社の成績を図るのに「利益」だけを追求するのではなく、「環境」や「社会的責任」も含めた3つの視点から企業を総合的に評価しようというものです。今問われているのは「どうやって利益を上げているか」という点。この「どうやって」のなかに、企業がどう環境問題と取り組んでいるかという姿勢も含まれています。

自分のまわりを大切にしなければ、ビジネスは広がらない

何のために、誰のために働くのか。自分の夢は何なのか。これを重ねて考えることが大切です。そのためには二つのことが必要になります。一つは未来や地理的に離れていて見えないものを見ようとする「想像力」。これを逞しくすると、さまざまな問題点や考えが見えてきます。もう一つは問題点を解決するために今までになかったことを新しく創り上げようとする「創造力」。これまで誰一人考えなかった突飛な考えで物事を始める・・・それが世界を大きく変えるのです。
そして皆さん一人ひとりにも、世界を変える可能性があります。皆さんが共感しているフォーデイズの理念の中に「人との出会いを大切にする」とあります。人の「生命」と「健康」のために役に立つ「製品」を広める皆さんのビジネスは、個人や社会の問題に今以上に目を向け、取り組んでいくことが大切で、実は、そのことが皆さんのビジネスを伸ばすことでもあると思います。

国連環境計画金融イニシアチブ (UNEPFI)特別顧問 末吉 竹二郎  氏
国連環境計画金融イニシアチブ (UNEPFI)特別顧問 末吉 竹二郎  氏
1967年東京大学経済学部卒業後、三菱銀行入行。’89年より米州本部に勤務。
ニューヨーク支店長、取締役、東京三菱銀行信託会社(ニューヨーク)頭取を経て’98年日興アセットマネジメント副社長。日興アセット時代にUNEPFIの運営委員会のメンバーに就任。これをきっかけとし、UNEPFIの支援に乗り出す。’02年の退社を機にUNEPFI国際会議の東京招致に専念。’03年の東京会議を成功裏に終えた。現在も引き続きUNEPFIに関わるほか、環境問題や企業の社会的責任(CSR/SRI)について、各種審議会、講演、TV等で啓蒙に努めている。

社会貢献